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the beautiful elements of ourselves


by yumiko

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福々しい長い旅の終りを見届けるまでの覚書

福々しい長い旅の終りを見届けるまでの覚書_a0201204_1110169.jpg


インドネシアの地震の次の日の夕方。
滞在していたアシュウィン先生のクリニックに、
婆ちゃんがさっき死んだよ、と日本の弟から連絡がありました。

インドに出発する前に、生まれて初めて入院したババのことはずっと気がかりだったけど、
ベッドのババはいつも通り憎まれ口も言うから絶対大丈夫、待ってて、と出発したのだけど、
ババは待ってくれなかったなあ。

連絡があったとき、うん、なんとなくわかってたよ、と弟に言った。
昨日アンドリューと、家族の写真の見せあいっこした後、
なんとなく、なんだか、婆ちゃんだめかもしれないな、とちょっと思っていたから。


そんなで、わたしの幸せで短かめな旅を切り上げて、
急遽日本に戻ることにしました。


婆ちゃんの福々しい旅の終りを見届けるには、
なんとしても、次の日のお昼出発の飛行機に乗らないといけません。
エアインディアのオフィスはすでに閉まって、エアチケットの変更出来ず。
あとは、明日空港で直談判しかない、と腹をくくって
みんなに、明日朝出発します、と告げました。

アシュウィン先生や、クリニックにいるすべての人たちのやさしさに包まれて一晩過ごす。
翌朝、5時半にクリニックを出発、8時マンガロール空港着。


乗りたい飛行機は、お昼の12:55発だから、朝早く空港に行けば絶対なんとかなりますよ、
二親等までの死亡は航空会社が融通してくれるはずです、と
エアチケットを手配してくれた旅行会社の大森さんにも太鼓判をもらったし大丈夫。

ガネーシャにも助けてね、と空港に向かうタクシー中
心の中でずっとガネーシャのマントラも唱える。
絶対大丈夫。

旅行中一緒だった菩提樹の数珠も握ってるし、絶対絶対大丈夫。


マンガロール空港のエアインディアカウンターで、事情を説明したら、
調べるから待っててね!たぶん変更できるよ!
座って待っててね。とスタッフのアンソニー(名前は後で知ったのだけど)に元気をもらう。

そして、かれこれ10:30。
もう2時間以上たつよ、
チケットセンターは9:00にオープンだから待っててねとゆっていたけど
本当に変更できるのかな、と心配してると、
そのたびにめっちゃ笑顔で大丈夫!とにっこりするアンソニー。
ねえアンソニー、その笑顔はいいから早めにお願いします、とただただ待って30分。


11:00の段階で、
急にアンソニーが申し訳ない顔をして、
このチケットは変更ができないチケットだから、新しいチケットを買いなおすしかないけど
どうするかい?となって、状況がガーンと一気に暗くなりました。

人は、窮地では、すばらしい力を発揮するものです。

そんなはずはない、絶対に変更できるチケットだし
このチケット買ったトラベルエージェンシーに確認するから電話かしてください、と粘ったら
とうとうアンソニーが、エアインディアのマンガロール空港を統括する
一番偉い人のところに連れて行ってくれました。


その偉い人は一瞬だけすごく優しい顔をしてわたしを見て、
大丈夫という仕草で本部と連絡をとってくれています。

賢い、ダンディー、やさしさ、という言葉を最大限あなたに贈ります。と心の中で賞賛して、
一番偉い人のデスクの前でちょこーんと座って、
できるだけ飛行機に乗ってるイメージを続ける。


そして、賢くてダンディーでやさしいその人から、
「チケット変更可能!君は日本へ帰れる!」と力強くゆってもらって、
心の中の「やったーーーーー!」という気持ちを表現するのを少し抑えて、
「ありがとう、ありがとう」と5回くらいゆって、オフィスをでました。


アンソニーとよかったー!といい合って、
チケット発券するから待っててね。ということで、安心して待つ。

かれこれ15分くらいしたら、
アンソニーがやってきて、
デリーから大阪までの便がウェイティングだよ、キャンセルが出ないと君は帰れない、
ということで、またまたガーンとなる。

キャンセルが出ることを信じて待つか。
今ならもしかしたら違う航空会社の飛行機で帰れるのではないか。
あたらしく航空券を買いなおすか。

ゆみこ!どうするか、とすごーく悩んだけど「キャンセルが出るの待つね」と判断。

乗りたい飛行機は12:55。
今、12時過ぎてるし、どうなるのだろ、、、と、途方にくれた頃、
アンソニーが座ってるわたしのところまでやってきて、
「good news と bad news、どっちが聞きたい?」と神妙です。

こころの中でこんなときにアホか!アンソニー!!!と突っ込んだけど、

good news を聞かせて。と冷静にお願いして、そして結果は、キャンセルが出たとのこと!

またアンソニーとワー!っとなって、
これで、やっと発券してもらえるんだな、日本に帰れるんだな、と安堵したのもつかの間、

ここ、マンガロール空港は、インドの国内線空港です。
国際線の変更手続きをあまりやったことがたぶんないのだと思います。
あれやこれや、なんどか試したり、スタッフの人がたくさん集まってきて
こうやったらいい、とかああやったらいいとか。
だんだん大変な騒ぎです。
よくわからないけどその騒ぎに集まったエアインディアの人たちは
わたしの日本のパスポートがめずらしいからみんなでじっくりまわし見たりしています。

もうどうなるんだろ、と途方にくれたころ、
時間は12:45!
出発10分前!!

めっちゃできる空気の男性スタッフに発券してもらうことができました。
みんなから歓声が!
わたしもありがとう!ありがとう!しかいえなくて、
みんなに見送られて搭乗口へ!

アンソニーに、本当にありがとう、また来年くるね、と伝えて、
ハグ!したら、うわーっとびっくりされました。
そうだったよね、ごめんね、ハグ文化ないよねー!と泣き笑いして心のなかで突っ込みいれて、
みんなの見送りを後にしました。


わたしの短い旅のさいごに、インドからのプレゼント。


プレゼントは、飛行機の中や、ムンバイの空港でも続きます。

エアインディアのちょっと大きめなお母さん風スチュワーデスさんは
「あなたのことは聞いているわよ、今回はお婆さま残念だったわね。
 だけど、飛行機が到着したら、ファーストクラスよりも早く
 一番に案内してあげるからこっちにいらっしゃい」と誘導してくれたり、

ムンバイの空港で迷ってしまって訪ねたエアインディアのカウンターのおじちゃまは、
国際線はどうやっていったらよいのでしょうか!と聞いても、
紙に蛍光ペンやマジックを使って夢中に何か書いている最中。

「すみません!すみません!トランジットの時間がなくて急いでいるので教えてくれませんか!」と
もう一度声をかけたら、
そのおじちゃまは、なんと、わたしの名前を一生懸命大きな文字で書いてくれているではないですか!!
私をそのネームプレートで見つけて、誘導してあげようと準備していたのですって!

おじちゃまは、ようきた、ようきた、大変だったな、と本当にうれしそうに迎えてくれて
わたしと一緒になって走りながらどうやっていったらいいのか説明してくれました。


こんなビックプレゼントで、心細さ、ゼロ。


日本に着くまで、ずっと見守られて、帰ることができたのでした。

婆ちゃんの通夜が始まる2時間前に、無事に桑名に到着。
たくさんの人の気持ちををわけてもらって、
婆ちゃんの93年の福々しい旅の最期を見届けることができそうです。


わたしのわがままをかなえてくれたみなさん、本当にありがとうございます。


わがままが叶うまでの、
30時間くらいの間におこった出来事の、ことこまかな覚書き。
by hosemin | 2012-05-08 11:12 | india | Trackback | Comments(4)
Commented by miyuki_om at 2012-05-09 17:29
何度聞いても、この3時間のリアルな覚書は笑えるし、泣けるね。ほんとにインドを好きになったら、こーいうギフトがもらえるんだわね。ババも笑ってるよ!
Commented by hosemin at 2012-05-12 16:58
miyukiくん!

miyukiくんが泣き笑い顔でこれはブログにアップするべきと言ってくれなければ、この覚書は自分の中で抱えたままになっていたよ、でも、書いたらなんかやっぱり笑えるね。
アンソニーという名のちょっと調子がいいインド人が今回の覚書の鍵だよー
miyukiくんにあわせたいよ!
Commented by hana at 2012-05-13 19:30 x
ゆみちゃん!
覚書のわかちあい、ありがとう!インドの旅とともに、大切に読ませていただきました。ゆみちゃんの素直な文章は、とてもイメージしやすく、私も天国でおばばちゃんは笑ってるなあ、って想像できたよ!きっと、そうなんだろうね^^
ただ、「アンソニー」さんに関しては、世代柄、「王子様(スカートはいてバグパイプの・・)」ふうにしかイメージできないや^^;
これはいつか、私もパンチャカルマしにインドに確かめにいかねばネ!!
Commented by hosemin at 2012-05-25 13:43
はなちゃん、先日はひさしぶりににこにこはなちゃんに会えてうれしかったよ。
大切に読んでくれてありがとう。
アンソニーね、全然王子様でなくてね、どちらかというとちゃらっとしていたよー
でも最期まで心配してくれた恩人だ。
インド、はなちゃんも大好きになるよ!